DIY – 家具用コンセントを自作する

作成前に
市販のものを購入しようとすると、家具用コンセントがやたらと高いのと、USB付きのコンセントというものがなかなか見当たらないので、自作してみました。
できあがりはこんな感じになります。
埋込コンセントとUSBコンセントに関しては、受けのみを作って、電源自体は延長タップに接続して、そのまま電源コンセントに差し込むようにしました。
電気工事士の資格要らず、プラス合法的な作りで、安全面にも配慮してあるつもりです。
材料
材料 | 参考価格 | 個数 | 購入店 |
---|---|---|---|
USB延長ケーブル | ¥108 | ×2 | Seria |
グルースティック | ¥108 | ×1 | Seria |
VCTケーブル(1m) | ¥280 | ×1 | ホームセンター |
WCN3702(取付枠) | ¥70 | ×1 | ホームセンター |
WCF8702WK(プレート) | ¥113 | ×1 | ホームセンター |
WN1001(埋込コンセント) | ¥127 | ×1 | ホームセンター |
WN5001(埋込スイッチ) | ¥151 | ×1 | ホームセンター |
WH4415HP(平型プラグ) | ¥92 | ×1 | ホームセンター |
※当初、埋込コンセントに配線するケーブルはVVFケーブルを使用していましたが、VVFケーブルは固定用ケーブルで、平形プラグに配線するのは違法ということだったので、VCTケーブルに変更しました。
工具
- グルーガン
USB延長ケーブルをスイッチの枠に固定するために使用 - ペンチ
スイッチの破壊(笑)とスイッチの固定金具取り付け - 灰皿(スチール)
工具ではありませんが、グルーで作業する際に使用しました - マイナスドライバー
コンセント固定に使用 - プラスドライバー
平型プラグへの配線で使用 - カッター
VVFケーブルの剥き作業 - 絶縁テープ
USBケーブルの固定と養生用。結構重要です。 - 電工ペンチ
圧着端子の圧着に使用
埋込コンセントの作成
VCTケーブルに圧着端子を接続します。 こちらの圧着端子を使用しました。
丸型端子は、平型プラグと接続用。 棒形端子キャップ付きは埋込コンセントと接続用です。
VCTケーブルを剥き、それぞれの端子を取り付けます。
丸型端子のほうを平型プラグに接続します。 こちらのプラグへの配線に関しては、どちらに黒、白を接続するという決まりは無いようなので、 任意の端子へ接続しちゃってください。
ちょっと剥きすぎちゃってますが、カバーを取り付けて完了。 剥きすぎてる箇所は、その後絶縁テープをぐるぐる巻にしてます。 本当は剥きすぎないのがベストですが、ここでは参考用画像ということで勘弁してください笑。
埋込コンセントのほうは、棒形端子側を取り付けます。 引っ張っても外れないように、奥までグイッと差し込んでください。 このとき、棒型端子の圧着が不十分だと、埋込コンセントに差し込むときに苦労する(奥まで差し込めない)ので、圧着は強めにやっておきます。
「W」と書いてある方に白いケーブルの端子を接続するという決まりがあるので、こちらは注意して接続を行ってください。 もしも間違えて接続してしまった場合は、端の細長い穴にマイナスドライバーを突っ込んで強く押し込むと、ケーブルが取り外せます。
これで埋込コンセント側は完成です。
USBコンセントの作成
まずは、埋込スイッチをバラします。 この赤丸の金具で固定をしてあるので、マイナスドライバーをねじ込んだり、ペンチで開いたりして、とにかくバラします。
バラし後。 必要になるのは、赤丸の部品と、固定してあった金具のみなので、他は捨てちゃっても構いません。 もちろん取っておいてもいいのですが。
USB延長ケーブルをこんな感じで固定して、USBコンセントを作成します。 USB延長ケーブルのメス側をを固定するので、それだけは注意しておいてください。 間違えてオス側を固定してしまうと、使い物にならなくなるので。
上画像のようにグルーで固定する下準備をします。
下画像のように、メス側の端子の側面を絶縁ビニールで養生します。 意図としては、スキ間からグルーが端子内に入り込むのを防ぐためです。
差込口も絶縁テープで養生します。絶縁テープ一枚だけだと、グルーの熱で絶縁ビニールが溶けてしまうので、三重くらいにしておくとベターです。カッターやハサミでカットして、差込口の形状に合わせた養生をしておくと、後々キレイな形で完成するので、ここは細かく細工しておいたほうが無難です。
USB延長ケーブル2つとも養生が終わったら、今度は2つを絶縁ビニールでぐるぐる巻にして、くっつけます。養生が完了したのがこちら。
先程バラしたスイッチ枠にUSB延長ケーブルを固定します。 スチールの灰皿の上にスイッチ枠を置いて。
スイッチ枠の中にグルーを流し込みます。 グルーが固まってしまいますので、ここの作業は手早くやりましょう。 僕の場合は、この画像を撮ってたらちょっと冷えてグルーが固まってしまったので笑
ある程度流し込んだら、グルーが柔らかいうちに、先程養生しておいたUSB延長ケーブルを グルーの中に突っ込みます。
メス側の端子がグルーから出るように、強めに押し込んで、グルーがある程度固まるまで、手で抑えておきましょう。固まる前に手を離してしまうと曲がって固まってしまって、取り返しのつかないことになっちゃいます。
10分程度待って、グルーが冷えて固まったら、灰皿から引っ剥がします。 スチールの灰皿であれば、引っ剥がすのにそんなに苦労はしないはずです。
そして、差込口側に養生してあった絶縁ビニールを取り外せば、こんな形になるはずです。
若干出来上がりが汚いですが、素人の工作としては十分だと思い込みます。 カッターなんかで、端々カットしてキレイにしてもよいかと思います。
後は、固定金具をペンチで曲げるなどして、こんな感じで再度取り付けて完成です。
取付枠への固定
取り付け方をちょっと悩んだので、記載しておきます。 こんな感じで取り付けるわけなんですが。
埋込コンセントをあてがってみるとわかるのですが、最初はガバガバで固定されません。 赤丸の部分にマイナスドライバーを突っ込んで、左右にグリグリ回して、金具を埋込コンセントに差し込んでやる必要があります。これをかしめるというそうです。僕、初めて聞きました、この動詞。
ちなみに。固定した埋込コンセントを取り外す際は、以下の赤丸部分にマイナスドライバーを突っ込んで左右にグリグリ回せば、固定が緩んで取り外すことができます。
埋込コンセント、USBコンセントを固定して完了です。